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高倉健「君よ憤怒の河を渉れ」

2018-05-07

昨日今日と連続しての雨日和で、あいの丘の今朝は雨に加え濃霧が発生し、時たま強風まで吹いています。

昨日はジョギングの予定でしたが雨の中を走る気になれず、と言って本など読むでもなく、結局ボーッとして過ごし、またこの連休は何処にも出かけず仕舞いで終わってしまいました。

そんな中、高倉健のDVDを眺めていたら、「君よ憤怒の河を渉れ」が目に留まりました。この映画は1976(昭和51)年、私が30歳前の年に封切られたものです。

当時、劇場で2時間半を超える上映を観て、ハードボイルド・サスペンスの面白さに興奮し、絶対原作も読んでみたいと思い、帰りに書店で原作者・西村寿行の同名の(新書)本を探して買い、その晩寒かったので布団に潜りこみほとんど徹夜状態で、映画の場面展開と重ね合わせながら読み終えた記憶が蘇ってきました。

現職の東京地検検事の主人公が突然、強盗、強姦、殺人犯として罠に掛けられ、自分の身の潔白を晴らすために能登や北海道、信州などをクマに襲われたり、セスナ機を操縦したり、新宿の街を馬の集団で走り回ったりしながら真犯人を暴いていく物語に心躍らされた忘れられない作品です。昨年には同原作がジョン・ウー監督による外国映画「マンハント」として再映画化されています。

既に、西村寿行の原作本は処分してしまいましたが、このDVD、今夜あたりまた観てみたいと思っています。

 

DVD「君よ憤怒の河を渉れ」のジャケット