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家庭祭壇のお花

2018-05-21

江戸時代初期に島原の乱が起った長崎県は、文化庁の宗教統計調査ではキリスト教会数もキリスト教信者数も全国で第二位とのことで、今もキリスト教を信仰している方がたくさんあります。

母が20数年もの長い間、いろいろとお付き合い頂いている会社の社長でキリスト教の信者さんは、お仕事の関係で毎週末、福岡に出張しておられます。先日、帰宅すると自宅の祭壇の花が枯れて水も臭くなっているのが気になるから、プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワー(実物と同じように作ってある上質な花)を使って祭壇用のお花を製作して欲しいと依頼を受けました。

社長は大きく豪華な花が好みで、白百合に明るい色の薔薇などを希望され、またキリスト教の祭壇は一般的な菊や花芝など和風の花はあまり好まないとのことで、黄色のカラーと胡蝶蘭を合わせることにしました。

早速、完成品を母が届けたところ、‟綺麗ね~、早く頼めば良かった” と何度も言って下さり、会社の社長室の祭壇用にも自宅の物と色を変えて作って欲しいと注文を頂きました。今度はピンク色の百合に赤と薄黄色の薔薇、グラデーションの明るいカラーを合わせました。

母から、社長さんが感激して下さって私もたいへん嬉しくなったと聞き、製作した私も作った甲斐がありました。(N)