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痛快な一冊

2018-09-15

昨日の長崎新聞一面の記事下にも二段ぶちぬきで大きく広告宣伝が掲載されていましたが、「マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々」(加地伸行著 飛鳥新社発行)を、楽しく読み始めています。

中国哲学専攻の著者が、「老生、ここ十年、世の姿や人の説について、あれこれ書き留めてきた。そしてなにやら得たものを中国古典の心に重ね、下手な絵画風に描いてきた。わが老残、いや老害の日々ゆえにこそ、言いたきことを言うまでよ」(序章より)と、

池上彰 小池百合子 島田雅彦 澤地久枝 なかにし礼 寺島実郎 長谷部恭男 浜矩子 トマ ピケティ 福島瑞穂 前川喜平 山口二郎 小沢一郎 鳩山由紀夫 海江田万里 山崎正和 立憲民主党ほかについて、

「その時だけの絶対反対」-老生 徒然なるまま、政治家と評論家の真贋を<古典個展>-と、彼らのおかしな言説を、中国古典を引き合いに出して読み解いている本です。

各章題並びに各項目の終わりには漢文が引用してありますが、現在、中学校の国語教諭の職に就いている長女が漢文を習い始めた高校一年生の頃、「漢文(詩)は震えるくらいに好き!」と言っていたことを思い出しながら、“第6章 政治家”のところだけ先に読み終えました。ちなみに、この章題の漢文は「君子 富むれば、好んで其の徳を行い、小人 富むれば、以て其の力を適(たの)しむ。」と標してあります。漢文に興味が薄い私にも、この章で取り上げてある人達についてみると、概ね理解できました。

 

 

「マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々」(加地伸行著 飛鳥新社発行)