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小林清親展 

2019-01-11

新年2日から開催している2019年特別企画展第1弾「小林清親展~文明開化の浮世絵師~」では、木版画13点を展示紹介しています。

その内、10点の風景版画は明治9年から14年5年間に版行された「東京名所図」シリーズの作品で、江戸から東京へ移り行く様子を従来の浮世絵に光と影を取り入れて立体感や明暗、陰影を表現した「光線画」と呼ばれる技法で描いています。

月明りや雪明かり、夕映えなどの自然の光や、瓦斯燈、提灯、ランプ、花火などの人口の光が、叙情性豊かな世界を織り成し、人々に新しい時代の幕開けを印象付けました。

「最後の浮世絵師」や「明治の広重」とも称された小林清親の作品をこの機会に是非ご覧ください。3月31日(日)までの開催です。(N)