山本美術館 > 新着情報 > 2017年特別企画展第1弾「近代美人画三人展」を開催(1/2~3/26)。同時に、常設展示の小﨑侃版画並びに十三代・横石臥牛陶芸作品、歌川広重等の浮世絵版画作品(原画や復刻版)も一部展示換えを行います。

2017年特別企画展第1弾「近代美人画三人展」を開催(1/2~3/26)。同時に、常設展示の小﨑侃版画並びに十三代・横石臥牛陶芸作品、歌川広重等の浮世絵版画作品(原画や復刻版)も一部展示換えを行います。

2016-12-21

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山本美術館では2017年特別企画展第1弾として、「近代美人画三人展」を1月2日(月)~3月26日(日)の期間開催し、美人画の巨匠・鏑木清方、清方の弟子の伊東深水、深水と同時代に活躍した橋口五葉の木版画13点を紹介します。

鏑木清方(1878~1972年)は東京神田生まれ、日本画家・水野年方に入門し、新聞や雑誌の挿絵画家として活躍しました。明治30年代より日本画の制作に取り組み、幼い頃より親しんだ明治期の風俗や芝居などを生涯のテーマとして描き続けました。清方の描く女性像は、美人画における至高の境地とも称されています。

伊東深水(1898~1972年)は東京深川生まれ、少年時代から看板屋、印刷会社などに勤め、日本画の鏑木清方に入門。美人画に早くから才能を発揮し、新聞小説や雑誌などの挿絵や口絵、静物画や版画制作等に関わりました。版画では橋口五葉らとともに「新版画」運動に参加し、彫師、摺師との分業による美しい女性を描き、江戸浮世絵の流れをくむ代表的美人画家として知られています。

橋口五葉(1881~1921年)は鹿児島市出身で、夏目漱石などの本の装丁に関わり、その後、「新版画」運動を展開しました。浮世絵研究家としても知られ、存命中に完成した木版画は13点と少ないですが、その作品の持つ気品や繊細さなどから“大正の歌麿”とも称されています。

尚、常設展示の小﨑侃版画並びに十三代・横石臥牛陶芸作品、歌川広重等の浮世絵版画作品(原画や復刻版)も一部展示換えを行います。

皆様のご来館をお待ちいたしております。

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 鏑木清方「槍の権三のおさい」  橋口五葉「化粧の女」
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 十三代横石臥牛「白釉絵皿」  小﨑侃「コンプラ瓶」