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月、煌々と輝き「あいの丘 秋の名月コンサート2010」

2010-09-26

山本美術館「あいの丘 秋の名月コンサート2010」(雲仙市教育委員会後援)が25日(土)、美術館の屋外特別ステージ会場で盛大に開催されました。
国際的ギタリスト・山口修さんのギター演奏とソプラノ歌手・山口純子さんの歌声、お二人の音楽の調べに乗って小﨑侃先生が描く即興絵のコラボレーション、そして今回特別参加された長崎ギター四重奏団メンバーのギタリスト・平戸健吉さんのコンサートに、県内外から150名を越える方の参加がありました。

オレンジ色の美しい夕陽が地平線へ沈みかけ、星が夜空のあちらこちらで輝き始めた頃、コンサートは幕を開けました。前半は純子さんの童謡の歌からスタートで、修さんはスペイン音楽などの演奏です。それから、お二人の月をテーマにした朗読とギター演奏をバックミュージックに、侃先生が山頭火句「月がのぼれば・・・」をモチーフとして月とふくろうと地蔵さんの伸びやかな墨絵を描き彩色して仕上げられました。

後半は山口修・平戸健吉によるギター二重奏から始まり、その後には現在放映中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」のテーマ曲「龍馬伝紀行」の特別演奏です。これは、修さんが今回是非プログラムに組み込みたいとのことで、修さんが平戸さんにお誘いの声かけされての共演となりました。

次に、侃先生が当館の句碑にも刻んである山頭火句の「海よ海よ・・・」を題材に、2羽のふくろうとお地蔵さんが千々石の海岸と青々とした橘湾や普賢岳と一緒になった景色を墨絵に彩色でじっくりと描かれました。この頃になると美術館の屋根越しに煌々とした丸いお月様が上ってきて、会場はまさに秋の名月コンサートとなりました。そして締めくくりに純子さんが「星に願いを」、「いつか見る虹」をしっとりと歌い上げました。

コンサートの終わりには、恒例のコンサートオリジナル色紙と即興絵のオークションが行われ、また、抽選で10名の方へ山口ご夫妻からサイン色紙、小崎侃先生から今年の長崎くんち手ぬぐいのプレゼントが各5枚ずつ配られました。

今年で5回目となるコンサートは時折吹く風が肌寒い夜でしたが、煌々と輝く月と出演者の熱い演奏と歌声が寒さを吹き飛ばし、約2時間に及んだプログラム内容は会場の聴衆を強く魅了しました。

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